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生徒会長・朝倉美咲
第37章 生徒会室の饗宴
三田が初めて礼子と寝たのは
あの覗きを見つかった日だ。

その日まで、三田は童貞だった。

今まで女性と付き合ったことがないわけではない。
ただ、セックスしようとすると少年の日の母がフラッシュバックして、相手の女性に対する性欲が完全に失せてしまうのだ。




礼子の自宅に連行され美咲のビデオを見ているうちに、
興奮のあまり手近にいた彼女を押し倒し性交した。
三田はもちろん、礼子も美咲をオカズにして男とセックスしたのは初めてだと言った。
それ以来、二人は同士になったのだ。


礼子は美咲の携帯ストラップに盗聴器を仕掛けており、
常に行動を把握していた。
そんな彼女の異常な執着心に
三田は退くどころか共感し、一緒に美咲を追いかけた。

花火大会の夜、美咲を助けた時もパトロール中などではなかった。
二人で美咲の後をつけていて
「相手がクラスメイトじゃ、つまんないわ」
と礼子が言うから邪魔しただけだ。

その夜、失恋したことで美咲がヤケになるのではないかと危惧する礼子に、三田は卓巳が開けた美咲の心の穴に自分が入りたいと打ち明けた。

恋人になって美咲自身を抱きたいのではない。
理想化してしまったせいか、
むしろ彼女とだけはセックスしたくないとさえ思う。

美咲が自分のことを想いながら葛巻に抱かれていたら、と妄想するだけで勃起が治まらないのだと告げると、礼子は呆れ顔で一言「変態」と言った。



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