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生徒会長・朝倉美咲
第11章 幼馴染み
美咲の教室の前で、菜々美が不安気な顔で立っていた。
美咲と卓巳の姿を見つけ、
駆け寄ってくる。
「お姉ちゃん!大丈夫?」
「大丈夫に決まってるでしょ
私を誰だと思ってるの?」
あまりに不安そうな菜々美に
美咲は無理に笑顔を作り強がってみせた。
「だって、カナちゃんが、お姉ちゃんが葛巻先生に連行されたって言うから」
「大袈裟よ、ちょっと話をしただけよ」
「だから俺が言っただろ、大丈夫だって。万が一なんかあったって美咲ならクズセンなんかに負けないだろ」
卓巳の軽い口調に、美咲は
ドキッとした。
「あ、でも菜々美は気をつけろよ、絶対クズセンに呼ばれてもついてっちゃダメだからな」
「なんで?」
「アイツ、たまに菜々美のことエロい目で見てんだよ。ぜってぇ菜々美を狙ってる」
「卓ちゃん、それは考えすぎだよ」
美咲は一人、そっと教室に入った。
それ以上、二人の会話を聞いていたくなかった。
(卓、私、私だって…!)
机に突っ伏して、美咲は必死で涙を堪える。
今は、意地でも泣きたくなかった。
美咲と卓巳の姿を見つけ、
駆け寄ってくる。
「お姉ちゃん!大丈夫?」
「大丈夫に決まってるでしょ
私を誰だと思ってるの?」
あまりに不安そうな菜々美に
美咲は無理に笑顔を作り強がってみせた。
「だって、カナちゃんが、お姉ちゃんが葛巻先生に連行されたって言うから」
「大袈裟よ、ちょっと話をしただけよ」
「だから俺が言っただろ、大丈夫だって。万が一なんかあったって美咲ならクズセンなんかに負けないだろ」
卓巳の軽い口調に、美咲は
ドキッとした。
「あ、でも菜々美は気をつけろよ、絶対クズセンに呼ばれてもついてっちゃダメだからな」
「なんで?」
「アイツ、たまに菜々美のことエロい目で見てんだよ。ぜってぇ菜々美を狙ってる」
「卓ちゃん、それは考えすぎだよ」
美咲は一人、そっと教室に入った。
それ以上、二人の会話を聞いていたくなかった。
(卓、私、私だって…!)
机に突っ伏して、美咲は必死で涙を堪える。
今は、意地でも泣きたくなかった。