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生徒会長・朝倉美咲
第13章 友の裏切り
科学教師の青井と不倫関係にある女生徒の中に、美咲の友人がいることを葛巻が知ったのは二週間ほど前だった。
青井は幸薄そうな青年で
妻が難病だと女生徒の気を惹き関係を持つのが手だ。
本人だけ気づいていないが、青井が科学準備室で女生徒を食い散らかしていることを知らない教師は職員室にはいなかった。青井が学園長の親戚筋だから黙っているだけなのだ。
準備室に隠しカメラを仕込み
証拠写真を撮るのは容易かった。
青井の嘘を信じていた礼子は
公表されたら彼に迷惑がかかると言い、葛巻に黙っていてくれるよう泣いて頼んだ。
そこで美咲を陥れるために協力しろ、と言うとさすがに拒んだが、身体を要求した途端に協力することを選んだ。
「だって、無理でしょ?
よりによってクズセンって、ありえないよね?」
「俺だってお前なんか抱く気ねぇよ、協力させるために言っただけだ」
もっとも身体を提供されたらとりあえず抱いて、今度はそれをネタに協力させるつもりだったのだが。
(ルックスも好みじゃないが、何より不倫するような女は吐き気がするほど嫌いなんだよ)
葛巻は守備範囲の狭い男だった。
青井は幸薄そうな青年で
妻が難病だと女生徒の気を惹き関係を持つのが手だ。
本人だけ気づいていないが、青井が科学準備室で女生徒を食い散らかしていることを知らない教師は職員室にはいなかった。青井が学園長の親戚筋だから黙っているだけなのだ。
準備室に隠しカメラを仕込み
証拠写真を撮るのは容易かった。
青井の嘘を信じていた礼子は
公表されたら彼に迷惑がかかると言い、葛巻に黙っていてくれるよう泣いて頼んだ。
そこで美咲を陥れるために協力しろ、と言うとさすがに拒んだが、身体を要求した途端に協力することを選んだ。
「だって、無理でしょ?
よりによってクズセンって、ありえないよね?」
「俺だってお前なんか抱く気ねぇよ、協力させるために言っただけだ」
もっとも身体を提供されたらとりあえず抱いて、今度はそれをネタに協力させるつもりだったのだが。
(ルックスも好みじゃないが、何より不倫するような女は吐き気がするほど嫌いなんだよ)
葛巻は守備範囲の狭い男だった。