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生徒会長・朝倉美咲
第17章 屈辱の破瓜
『クズセンと寝るくらいなら死んだ方がマシ』
学園中の女生徒にそう言われていることを葛巻は充分承知していて、それを最大限に利用してきた。
葛巻にレイプされた女生徒が泣き寝入りするのは、犯された事実よりも相手が葛巻であるという事を隠したいからなのだ。
そして、
美咲も例外ではないらしい。
美咲は本気で警察に行くつもりだった。
ビデオを見られても、芋づる式に痴漢のことや露出がバレたとしても警察には守秘義務がある。
学園にはいられなくなるかもしれないが、葛巻を野放しにしておくくらいなら自分一人が犠牲になればいいのだと思った。
しかし【クズセン】と口にする時の卓巳の憎々しげな顔が脳裏をよぎった途端に、
自分でも驚くくらい呆気なく決意が砕けた。
卓巳が忌み嫌っている【クズセン】に抱かれたことを知られたら、幼馴染みとして側にいることすらできなくなる気がした。
「安心しろ、お前が警察に行くなんてバカな真似さえしなけりゃ、誰にもバラしたりしねぇよ」
項垂れる美咲を見下ろして、葛巻は冷や汗を拭った。
(中松サマサマだな)
ムカつくクソガキだと思っていたが、タイミングといい
内容といい絶妙この上ない
メールを送ってきた卓巳に、心底感謝した。
本人が知れば泣いて悔しがるだろうが、葛巻にとっては正にナイスアシストだった。
学園中の女生徒にそう言われていることを葛巻は充分承知していて、それを最大限に利用してきた。
葛巻にレイプされた女生徒が泣き寝入りするのは、犯された事実よりも相手が葛巻であるという事を隠したいからなのだ。
そして、
美咲も例外ではないらしい。
美咲は本気で警察に行くつもりだった。
ビデオを見られても、芋づる式に痴漢のことや露出がバレたとしても警察には守秘義務がある。
学園にはいられなくなるかもしれないが、葛巻を野放しにしておくくらいなら自分一人が犠牲になればいいのだと思った。
しかし【クズセン】と口にする時の卓巳の憎々しげな顔が脳裏をよぎった途端に、
自分でも驚くくらい呆気なく決意が砕けた。
卓巳が忌み嫌っている【クズセン】に抱かれたことを知られたら、幼馴染みとして側にいることすらできなくなる気がした。
「安心しろ、お前が警察に行くなんてバカな真似さえしなけりゃ、誰にもバラしたりしねぇよ」
項垂れる美咲を見下ろして、葛巻は冷や汗を拭った。
(中松サマサマだな)
ムカつくクソガキだと思っていたが、タイミングといい
内容といい絶妙この上ない
メールを送ってきた卓巳に、心底感謝した。
本人が知れば泣いて悔しがるだろうが、葛巻にとっては正にナイスアシストだった。