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生徒会長・朝倉美咲
第18章 美咲と礼子
あの日葛巻のアパートを出て
ふらつきながら帰ろうとした美咲は、礼子に引き留められた。
学園近くの礼子の家には何度か遊びに行ったことがある。
そこでシャワーを借り、一つあげると言われて使い捨てのビデというものを初めて使った。
礼子は怖いくらいに普段通りだった。
複雑な気持ちだったが、小さく礼を言うと彼女は
「いいのよ、友達じゃない」
笑顔で応えた。
(友達…?)
もうすぐ父親が帰ってくるから家まで車で送る、と礼子は言ったが辞退した。
もう以前のように一緒にいたいとは、とても思えなくなっていた。
科学教師と不倫したり、葛巻と手を組んで美咲を陥れたりしても平気な顔で笑っていられる礼子のことが信じられなかった。
礼子からのメールには続きがあった。
『明日は下着をつけずに始発に乗ること。
例のサラリーマンに誘われたら断らず、学園駅の女子トイレの【使用禁止】の個室を
使うように!
逆らったら、中松卓巳に全てをバラす』
ふらつきながら帰ろうとした美咲は、礼子に引き留められた。
学園近くの礼子の家には何度か遊びに行ったことがある。
そこでシャワーを借り、一つあげると言われて使い捨てのビデというものを初めて使った。
礼子は怖いくらいに普段通りだった。
複雑な気持ちだったが、小さく礼を言うと彼女は
「いいのよ、友達じゃない」
笑顔で応えた。
(友達…?)
もうすぐ父親が帰ってくるから家まで車で送る、と礼子は言ったが辞退した。
もう以前のように一緒にいたいとは、とても思えなくなっていた。
科学教師と不倫したり、葛巻と手を組んで美咲を陥れたりしても平気な顔で笑っていられる礼子のことが信じられなかった。
礼子からのメールには続きがあった。
『明日は下着をつけずに始発に乗ること。
例のサラリーマンに誘われたら断らず、学園駅の女子トイレの【使用禁止】の個室を
使うように!
逆らったら、中松卓巳に全てをバラす』