この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
生徒会長・朝倉美咲
第22章 文芸部とゲーム同好会
「な、菜々美ちゃん!モデルになってよ」
ゲーム同好会の会長、宅間孝太郎が懲りもせず教室にやってきて菜々美に声をかけているのを、クラスメイト達が冷ややかに見ていた。
「前にも言いましたよね?
お断りします」
席を立ち、文芸部の部室へ向かう菜々美の後を宅間がしつこく追いかける。
「待ってよ、菜々美ちゃん」
「いい加減にしてください」
めずらしく菜々美が大きな声を出すと、文芸部室のドアが開き
「うるさいわね!」
部長の本原詩織が出てきた。
「朝倉さん、何の騒ぎ?」
「菜々美ちゃんにモデルを頼んでたんだよ」
宅間が先に答える。
「宅間…何よモデルって?」
詩織が胡散臭そうな目を宅間に向ける。
二人は同じクラスだが、宅間はキモオタと陰で呼ばれ大抵の生徒に避けられている。
「僕が作ってるゲームのヒロインだよ。菜々美ちゃんをイメージしてるんだ」
いそいそと嬉しげにスケッチブックを広げて見せた。
「ふぅん」
詩織は興味なさげに一瞥し、菜々美に
「やってやれば?モデル」
吐き捨てるように言った。
「え!?で、でも私…」
「部長命令よ」
「ほ、ホント?じゃ、じゃあ菜々美ちゃん、早速うちの部室に…」
「え?そんな…私いやです、部長!」
菜々美を無視して詩織は部室のドアをピシャリと閉めた。
「部長…」
「さ、行こうよ、菜々美ちゃん!」
詩織に見捨てられ、宅間に引き摺られるようにして
菜々美はゲーム同好会の部室に連れ込まれた。
ゲーム同好会の会長、宅間孝太郎が懲りもせず教室にやってきて菜々美に声をかけているのを、クラスメイト達が冷ややかに見ていた。
「前にも言いましたよね?
お断りします」
席を立ち、文芸部の部室へ向かう菜々美の後を宅間がしつこく追いかける。
「待ってよ、菜々美ちゃん」
「いい加減にしてください」
めずらしく菜々美が大きな声を出すと、文芸部室のドアが開き
「うるさいわね!」
部長の本原詩織が出てきた。
「朝倉さん、何の騒ぎ?」
「菜々美ちゃんにモデルを頼んでたんだよ」
宅間が先に答える。
「宅間…何よモデルって?」
詩織が胡散臭そうな目を宅間に向ける。
二人は同じクラスだが、宅間はキモオタと陰で呼ばれ大抵の生徒に避けられている。
「僕が作ってるゲームのヒロインだよ。菜々美ちゃんをイメージしてるんだ」
いそいそと嬉しげにスケッチブックを広げて見せた。
「ふぅん」
詩織は興味なさげに一瞥し、菜々美に
「やってやれば?モデル」
吐き捨てるように言った。
「え!?で、でも私…」
「部長命令よ」
「ほ、ホント?じゃ、じゃあ菜々美ちゃん、早速うちの部室に…」
「え?そんな…私いやです、部長!」
菜々美を無視して詩織は部室のドアをピシャリと閉めた。
「部長…」
「さ、行こうよ、菜々美ちゃん!」
詩織に見捨てられ、宅間に引き摺られるようにして
菜々美はゲーム同好会の部室に連れ込まれた。