この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
生徒会長・朝倉美咲
第26章 美咲の涙
卓巳の体操服に顔を埋め、余韻に浸っている美咲を葛巻が抱き起こした。
美咲の手から服を奪い取ると
唇に吸い付く。
「んんッあむ…ぅ…んくッ」
最初は吐き気を催した葛巻の口臭にもいつの間にか慣れ、流し込まれる唾液さえ飲み干せるようになっていた。
それどころか、最近は葛巻が自分の唇を舐めるのを見ただけでキスの感触を思い出し、軽くイッてしまう事がある。
(どうしたらいいの?
このままじゃ、私…)
その時、廊下から話し声が聞こえた。
「悪いな、菜々美」
「気にしないで。それより教室で間違いないの?」
「ああ、椅子の背もたれに掛けっぱなしにしちまってさ」
ニーソックスと上履きしか身につけていない美咲は、慌てて衣類をかき集め逃げ場を探した。
葛巻はズボンのジッパーを上げるだけで身支度が整うためノンビリしている。
焦った美咲は葛巻の手を引き教卓の下に隠れた。
間髪を入れず教室の戸が開き
卓巳と菜々美が入ってきた。
ホッと胸を撫で下ろしたが、服を着ている葛巻まで隠れる必要はなかったのだと気づき美咲は後悔した。
「おお、あったあった」
卓巳の声が、すぐ近くで聞こえる。
「ん?なんか湿っぽいような気が…」
気づかれるはずはないと思いながらも、動悸はおさまらない。
「卓ちゃんの汗が乾ききってないんじゃない?」
「う〜ん、そうかなぁ?」
「きっとそうだよ!ね、それより卓ちゃんの席に座ってみてもいい?」
「いいけど、何で?菜々美の席と変わらないだろ」
ガタガタと椅子をひく音がする。
「卓ちゃんと同じ景色が見てみたいんだもん」
えへへ、と菜々美が笑う。
「菜々美」
「なに?た…んんッ」
二人がキスをしているのが、気配で分かった。
俯く美咲の顎を掴み、葛巻が唇を重ねてきた。
「!?」
抵抗しようとしたが、狭くて身動きがとれない。
菜々美と自分の立場の違いを思い知らされ、美咲はあまりの惨めさに頬を濡らした。
美咲の手から服を奪い取ると
唇に吸い付く。
「んんッあむ…ぅ…んくッ」
最初は吐き気を催した葛巻の口臭にもいつの間にか慣れ、流し込まれる唾液さえ飲み干せるようになっていた。
それどころか、最近は葛巻が自分の唇を舐めるのを見ただけでキスの感触を思い出し、軽くイッてしまう事がある。
(どうしたらいいの?
このままじゃ、私…)
その時、廊下から話し声が聞こえた。
「悪いな、菜々美」
「気にしないで。それより教室で間違いないの?」
「ああ、椅子の背もたれに掛けっぱなしにしちまってさ」
ニーソックスと上履きしか身につけていない美咲は、慌てて衣類をかき集め逃げ場を探した。
葛巻はズボンのジッパーを上げるだけで身支度が整うためノンビリしている。
焦った美咲は葛巻の手を引き教卓の下に隠れた。
間髪を入れず教室の戸が開き
卓巳と菜々美が入ってきた。
ホッと胸を撫で下ろしたが、服を着ている葛巻まで隠れる必要はなかったのだと気づき美咲は後悔した。
「おお、あったあった」
卓巳の声が、すぐ近くで聞こえる。
「ん?なんか湿っぽいような気が…」
気づかれるはずはないと思いながらも、動悸はおさまらない。
「卓ちゃんの汗が乾ききってないんじゃない?」
「う〜ん、そうかなぁ?」
「きっとそうだよ!ね、それより卓ちゃんの席に座ってみてもいい?」
「いいけど、何で?菜々美の席と変わらないだろ」
ガタガタと椅子をひく音がする。
「卓ちゃんと同じ景色が見てみたいんだもん」
えへへ、と菜々美が笑う。
「菜々美」
「なに?た…んんッ」
二人がキスをしているのが、気配で分かった。
俯く美咲の顎を掴み、葛巻が唇を重ねてきた。
「!?」
抵抗しようとしたが、狭くて身動きがとれない。
菜々美と自分の立場の違いを思い知らされ、美咲はあまりの惨めさに頬を濡らした。