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性に溺れる私
第7章 【交錯していく欲望】
ゆっくり首を横に振る。
掛けてくれた布団が熱い。
手を出して「起こして」と頼んだ。
躊躇いがちだから水を飲む為だと説明したら頭を支えながら起こしてくれた。
あれ、さっきまで手にしていたペットボトルがない。
「あ、持ってた水か、下に転がってたな?俺が取ってくるよ」
そう言って出て行ったのが耀平だった。
ちゃんと居るってアピールしてきたんだね。
「悪い」と大樹も見送った。
待ってる間もずっと手を握ってくれてる。
大丈夫?と何度も確認してくる。
大丈夫じゃなくなるのは大樹の方かも知れないのにね。
こうして火照った身体を持て余している私はどんどん溜まっていく。
性欲が増して熱いよ……
大樹見てるとムラムラしてくる。
「熱い……」
「熱い!?熱上がってるのかな?今、水持ってくるから…っ」
頬を包み込んで勢いよく唇を奪った。
触れた瞬間から濃厚に攻めていく。
押し倒すような激しいキス。
離れないで。
理性…?耀平が戻って来るから…?
そんなのぶっ壊してあげる。
後頭部を支えながら深く舌を絡ませ合う。
しゃがんだままの大樹の股関に脚を這わせる。
「大樹のちょうだい……」
「えっ……玲奈!?どうしちゃったの?」
再び唇を塞いだ私に抵抗出来ずに受け止めてる。
こんな本気のキス……まだ大樹には与えてなかったかな。
凄い固くなってきたじゃん。
足コキも初めてだね。
この高熱は、もしかしたら自分でも抑えきれないほど性欲が増した時に身体が順応しきれず引き起こしてしまう生理現象なんじゃないかと今になって思う。
ほら、足音聞こえてきた。
耀平が戻って来るね。
トントンと腕を叩いて知らせてくるけどそんなのお構いなしだよ。
止めてあげない。
床に押し倒してしまった。
尻もちをついた大樹に乗っかり重なる互いの唇からよだれが垂れるほど。
グリグリと固いのにショーツの上から擦り付けたら大樹も感じてるね。
部屋の扉が開いて耀平が入って来た。
何の躊躇もなく近付いてくる気配。
「盛り上がってるとこ悪いけど水持って来たぞ〜」としゃがみ込みペットボトルを差し出してくる。
気まずい空気を出す大樹に対し、まだ朦朧としてる私。