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性に溺れる私
第9章 【甘い蜜】
怖い……何言ってるの?
急に真面目になんないで。
「辛いんだよ……毎日が…玲奈に触れたくて仕方ないのに俺じゃない奴に向けてお前は笑ってる……日に日に受け入れ難くなってきている」
「だったらその怒りをまたぶつければいいじゃないですか、何度でも犯せばいいんです」
「でも俺は…っ」
「選択肢は2つです」
「え…?」
「1つは今日でこの関係を終わって家族の元へ帰る………もう1つは最初に交わした契約通り奴隷関係を続ける」
「玲奈……」
「それ以外の選択肢はないです」
「信じて待っててほしい、卒業するまでには…」
「先生、たかが不倫じゃないですか。マジになんないでよ……そっちの家庭潰すつもりは更々ないから。自爆しそうならもうやめよ?勘違いしてるだけですよ、元が上手くいってないだけでこっちを勝手に美化してるだけ」
窓を叩きつける雨はまだ止みそうにない。
わざと背を向けたら後ろから抱き締めてきた。
「聴こえたんだろ?俺の助けを求める声……息切らして来てくれたじゃないか、それが玲奈の答えじゃないのか?俺はそれに応えちゃダメなのか?こんなの性奴隷の関係性じゃない、そうだろ?」
「勘違いさせてしまったのならごめんなさい、確かに出過ぎたマネだったかも。でも、先生の為なら何処にでも行きますよ?出来ることは全て従います……けどそれは性奴隷として従うという意味です」
「玲奈……」
「先生、前にも言いましたよ?何ですぐ忘れちゃうんですか?」
「卒業したらずっと一緒にいよう?離れたくないんだ」
卒業したら………ズルい言葉ですね。
何の根拠もない未来を指す言葉。
一番現実味がない。
信じて待つほど無駄なことはないんですよ。
それとも、人の人生までも拘束プレイするおつもりですか…?
「待つの嫌いなんです……悲しい約束なんてやめましょ?そういうのが一番残酷なんだってわかんないかな」
「俺が信用出来ないか?」
抱き締められている腕を解いた。
もう目も合わせません。
下着を拾い着ける。