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性に溺れる私
第11章 【ハメ撮りの果てに見える世界】
それからの私は人が変わったかのように真面目子ちゃんになったのよ。
東京に居た頃の私を知ってる人が見るとひっくり返るんじゃないかな?ってくらい。
休み時間も利用して勉強したし、学校が終われば塾に入り浸ってた。
色目使ってくる講師はチェンジしてほとんど女性講師で固めて自分を追い込んでいく。
志望大学も決まり校内では数少ないの受験者となった。
模試結果?
勿論、A判定だよ。
滑り止め?受けない。
そこ一本で。
万が一落ちたら大学は行かない。
こんなこと言ったら親に殴られるだろうけどそれくらいの覚悟はあった。
1か100かなの。
久しぶりに電話をかける。
「もしもし、玲奈だけど……○○大学、受かったわ」
__あ、そう。おめでとう。
たった一言の短い会話だけどそれはお互い慣れっこだ。
「お父さんにも言っといて」
__わかった
父親とは長い間口を利いていない。
そんな父娘なんてごまんといるでしょ。
もし次に何かしら顔を合わせて会話するとしたら……結婚の時くらいだろうか。
私の歩む道には興味すらないんだと思う。
同じ医学の道へ進もうとしていることにはもしかしたら驚いているかも知れない。
その辺は期待すらしてなかったと思うし。
反抗して遊びまくってたからね。
確か、誰だったか覚えてないけど自宅で男連れ込んでセックスしてた時に父親とは何度か遭遇してる。
別に何かを言ってくる訳ではなく見て見ぬ振りなのだ。
だから私の男遍歴ならよく知っているかもね。
自分も不倫してるんだから何も言えないだろうし。
これもある意味同じ道を辿ってる。
血は争えないってやつだ。
こんな冷めた関係、早く切って独り立ちしたい。
離婚するならしなよって母親には言ってある。
男のところに行っても良いよって。
私は私で何とでも生きていけるわ。
勿論、医師免許は取得するつもり。
その先はまだ決めてない。
とりあえずそこが目標。
あんたたちと同じ土俵に立ってからどうするか決める。
それまでは這いつくばってでも勉強するよ。
放ったらかしにされてても自慢出来る娘にだけはなってあげる。
それが私なりの意地でもあるし最初で最後の親孝行だと思って。