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性に溺れる私
第4章 【魅惑的な四角関係】
「そういう大樹も好きだよ」
「玲奈……俺…っ」
振り返って見つめ合う。
わかりやす……凄くしたそうな顔。
正面から抱き締められ耳元で言われた。
「今日……家来ない?親は居ないから」
「行っていいの?」
「うん」
指を絡ませ恋人繋ぎ。
腕に頭を寄せる。
「行ったら襲っちゃうよ?」
「俺も……したい」
この前卒業したばっかだもんね。
またすぐしたいよね。
良いよ…と承諾した。
それを端で聞いていた人物の影も把握している。
本当、どうなっちゃうかな。
面白くなりそう。
閑静な住宅街。
え、新築一戸建て!?てなくらいキレイな建物。
鍵を開けて入っていく。
「お邪魔しまーす」
本当に誰も居ないらしい。
部屋に向かう途中の階段には家族と思われる写真が飾られていて絵に描いたような家族なんだね。
「恥ずかしいからそれ見ないで」と手を引かれた。
え、何で?いいじゃん…と後ろ髪をひかれる思いで部屋に到着。
8畳ほどで広い。
意外とキレイにしてる。
へぇ、結構漫画読むんだ。
ズラリと並ぶ本棚。
「適当に座ってて、飲み物持ってくる」
「うん、ありがとう」
卒アル……後で見せてもらおうかな。
カップルっぽいよね。
さて、彼は何処にしまってるのかないつも。
ベットの枕元やベットの下なんか覗いても見当たらない。
ふーん、あまり検索はしない方が良いのかな。
漫画でも読ませてもらお。
再び本棚に向かい人気のある漫画を一冊抜いてみるとバサバサバサッと脚元に何か落ちてきた。
プッと吹き出す。
慌てて直したのかな、エッチなDVDの数々。
漫画の単行本の後ろに並ばせてるとは何と浅はかな。
「わっ!それ!」
テーブルに飲み物を置くやいなやすっ飛んで来る。
慌ててまたそこに直すんだ?
「いや、これは違うくて!本当、全部俺のじゃないから!」
見事な慌てぶりに笑いが止まらなくなる。
まぁ…でも、見てました…俺も、なんて小さく白状しちゃってるし。