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性に溺れる私
第4章 【魅惑的な四角関係】





乱れた服を戻し気まずいながらも下へ降りていく。




リビングらしきところにソファーに座りながら二人はゲームなんかをしていた。




鼻血、大丈夫だったみたいね。
私を見るやいなや真っ赤にして顔を背けてきた弟くん。
やっぱり見たよね。
真っ赤なところは兄弟そっくりで。




「あ、終わった?」なんてデリカシーのない発言は穂高くん。
「熱いね〜」って大樹に怒られてる。




アポなしで突撃したのは最新ゲームのソフト借りれたから一緒にしようと思ってだってさ。
途中で弟くんにも会って、どうせなら驚かしてやるか!って。
にわかに信じ難いが今後は連絡しろって言われてる。




大樹と穂高くんがギャーギャー言い合ってるところでチラチラ見てくる弟くんにしゃがんで目線を合わせてみた。
ハッとしてまた顔を背ける。




「はじめまして、藍沢玲奈です、大樹くんとお付き合いしてます…宜しくね」




最悪な初対面の直後だけど、とりあえずきちんとご挨拶を。
慌てて中に入ってくれる大樹。




「こっちは弟の寛太!おい、挨拶しろ」




兄にそう言われて仕方なく目を合わせる可愛い仕草。
中2には早過ぎたね、反省。




「あ、兄を宜しくお願いします」




ぶっきらぼうに言ってくれた寛太くん。
嬉しくて笑ったらまた真っ赤になってる。
本当そっくりね。




「送ってくる」と手を引かれそそくさと出て行く。
え、あからさまじゃない!?
気まずいのは気まずいけども。
「またね〜」と手を振る穂高くんもどうかしてる。




家を出る最後に合わせた視線。
何を考えてたの…?
大樹とセックスしてた私…どう思った?
軽蔑…?冷めた…?
いいよ、いつでも解消して。




でももしも興奮してたのならまだ続けよっか。
始まったばっかだもん、この関係。
もう少し楽しめるとイイね。




翌日の学校でも普通に振る舞ってくるし、意識しすぎの大樹の方が面食らってる。
良いんじゃない?ほっとけば。
渋々大樹も納得した。




そのうち蜜を求めてやって来るから。















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