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性に溺れる私
第4章 【魅惑的な四角関係】
耳を甘噛みしないで。
物音だって立てれないのに。
声を出せないことを利用して首筋に唇を這わせてくる。
「大樹にも見せてた胸……俺も舐めていい?」
「やめてよ……バカじゃないの?」
小声で制するもブラウスの上から乳首を擦って勃たせてくる。
「ん…」と自分の手の甲で口を押さえた。
「ほら、声出ちゃうんならキスしててあげる」
ゆっくりこじ開けてくる舌に仕方なく絡みついた。
指の動きが早くてブラの中でも勃起してるのがわかっちゃうほど。
早く戻らないと……大樹に怪しまれちゃう。
なかなか戻って来なければ可怪しいって思うはず。
しかも穂高くんも消えてるとなると……言い訳し辛い。
ブラウスのボタンを外すの許したら穂高くんの思うツボだ。
まだこの身体はあげない。
限界越えてまで悶々としてなさいよ。
自分の立場ってものをわきまえないようなら必要ないの。
ガタン…!と音を立ててしまったのは逆に私が穂高くんを扉側に押し倒したから。
両方で顔を掴んでむさぼる様に舌を絡ませた。
ズボンの上から興奮を覚えた手が上下になぞる。
啄むキスから深く絡ませるキスまで止まらなくなった自分を演じた。
どう?ベルト外して直接手コキしてあげるから私に触れないで。
唾液落としてあげたらそっちこそ声抑えられてないじゃん。
キスでその淫らな口を塞いであげようか。
その前に耳元で。
「また秒でイっちゃう?あまり私怒らせない方がいいよ…?」
「うっ……あっ……ハァ…ハァ」
「ほら、声抑えて…?それでなくても卑猥な音鳴らしてんだからさ」
「き……気持ち良い…うぅ…っ」
「めっちゃ固くなってんじゃん、ヤバいね…?イキそうだね…?」
廊下の足音はもう止んでいる。
人の気配も感じない。
「あっ……玲奈イキそう……出していい?」
クチュクチュという音と共に根本が波打つ瞬間。
パッと手を離して手コキを止める。
今のキミには寸止めで充分。
悔い改めて。
「え…!?」ってマヌケな顔。
意味のない笑顔。
「時間だよ、行くね」と扉を開けたから慌ててズボンを上げてる。