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性に溺れる私
第5章 【支配する悦び】
コレ……絶対言ってね!って念押しされてるんだけど、やっぱり言わなきゃダメ?
チームの皆に目で確認したら力強く頷かれた。
圧のあるGOサイン。
手に持っていた手錠をチラつかせながら。
「逮捕しちゃーうぞ?なんちゃって…」
うわ、ハズッ!!!
声に出すとかなりイタイ!!
顔を覆い耳まで真っ赤な私をなりふり構わず抱き締めた大樹。
「お前ら皆見るな!」とその場で自らジャージの上を脱ぎ私の腰に巻いた。
ミニスカートから見える脚を隠す為だろう。
「大成功ー!」と皆に言われて拍手までされちゃったよ。
初々しいカップル、ちゃんと演じれてるみたい。
扉から覗いてるメンバーに穂高くんも居る。
その目の前で私は大樹とイチャつくのだ。
「あ、あの大樹……一緒に休憩したいから逮捕しちゃっていい?」
「え……」
慣れないフリしながら大樹の片腕に手錠を掛ける。
それを引っ張り教室を出た。
ごゆっくり…ってエロい響きだね。
手錠で繋がりながら指を絡める後ろ姿。
先生…………
穂高くん…………
どんな気持ちで見てますか。
指咥えて見てることしか出来ない心境はどんな感じ?
今からする事……想像つくよね。
付き合ってるんだもん、当然だよね。
すれ違う人たちに見られて大樹、怒ってるのかな?
私の手を引く背中からは読み取れない。
校舎を一旦出て人気の居ない裏道を通り別校舎に向かう。
大樹もここの使われてない教室、知ってるんだ?
鍵壊れてるの一部の人間しか知らなくて穴場だったのに。
しかも中からは鍵がかかるんだよね。
誰も居ないことを確認して鍵をかける。
本当に以前使われていた教室で机とか椅子とか重ねてまとめて後の方に置いてある。
どこからか引っ張ってきたであろう古いアンティークなソファーがポツリと真ん中にあるの。
「これ、キレイなやつだから」と白い大きな布切れをソファーに掛けた。
プッと吹き出す。
「もしかして、それ大樹が用意したの?」
「う、うん」
「じゃ、最初から私をここに連れて来るつもりだったんだ?」
「掃除サボった時に偶然見つけて」
「ふーん、本当?」
「え、本当本当っ!!」
「座って」