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見られたせいで。
第5章 貰っちゃった
 ここからは愛美の出番だ。餅は餅屋。蛇の道は蛇。素行調査は探偵社だ。
 報告書が上がってきたのは四日後だった。
 桜ノ宮については何回か触れたが県内屈指の女子校だ。その桜ノ宮と並び称される名門校が私立白鷺学園だ。白鷺は文武両道を謳い部活動特に運動部に力を入れていて縦の規律が厳しいので有名だ。山口は剣道部で全国区の実力者だ。実は京花とは個人戦で覇を競うライバルで練習試合を含めると京花が一戦負け越しているそうだ。中嶋は世代は違うが剣道部OGとして月に一、二度指導しに学校に来ていたらしい。部内でも稽古相手になれる者が居なかった山口は必然的にOGの強者と稽古を積むようになり中嶋とも親しくなっていった。現役とOG、剣士と剣士という関係から性別を越えた恋愛関係に発達し大学に進学して暫くすると肉体関係にまで発展したらしい。ただでさえ厳しい縦社会で育った筋金入りの体育会系の二人だ。対等な恋愛関係にはならず主従関係になったのも当然の帰結だろう。
 「予想通りかな。」
 愛美の淹れた茶を啜る俺に若葉がじゃれついてくる。 
 「先生一人で納得してないで教えてよ。」
 仕方の無いやつだ。俺は若葉の頭を撫でながら断言する。
 「公園の痴女は山口朋子だ。」
 六人の奴隷達の頭上に大きな「?」が浮かぶ。
 「ご主人様。その根拠は?」
 愛美の全員を代表した問いにマウスを操作する。 
 「アンクレットだよ。」
 モニターには痴女の左足首とダイニングで撮った山口の左足首のアップ写真が並ぶ。そこには細い銀色のアンクレットが写っている。
 俺が山口のアンクレットに気付いたのは偶然だった。弥生が言う尻撫でが本当か調べようと映像を確認してる時にみつけたのだ。その時は「普通家庭訪問にこんな物着けてくるかな?」とチラリと思っただけ。なにしろ尻撫でシーンのインパクトが強すぎてすぐに忘れてしまった。
 公園の痴女の映像を編集する時に没にした俺との会話のシーンで頭の上から爪先まで見下ろしていく画があってそこに写っていたアンクレットが山口の足首を思い出させた。
 「左足首のアンクレットは奴隷の足枷の象徴なんだよ。」
 「茂みに居たのは中嶋さん?」
 「多分間違いないだろう。」
 京花は複雑な顔をする。京花にとって山口朋子は剣のライバルだし中嶋は大先輩になる。その二人がレズで主従関係。痴女と飼い主。
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