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見られたせいで。
第3章 増えちゃった
 若葉が腕を引いて強引に連れ出したのは紛れもなく京花だった。身体にはバスタオル巻かれているがカバー出来てるのは脇の下から太股の上1/3まで。引き締まった美脚が目の得。基、目の毒だ。
 さっきまで落ち込み反省してた筈なのに男って生き物は困った物だ。と無言で愛美が訴えてくる。自分でもよく判ってます。
 京花は俺の側に来ると正座した。流石は剣士。座った姿勢が美しい。もうちょっとで付け根が見えそうな太股も美しい。愛美さん。そのわざとらしい咳払い恐いから止めて。それにやっぱりお前いつもと違うぞ?
 「改めまして古森京花です。この度は大変ご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ございませんでした。」
 「い、いや。ちょっと待て。」
 土下座しなきゃならないのは俺の方だろう。
 「先生!最後まで聞く!」
 若葉に叱られてしまった。あの、一応俺この部屋の主で愛美と若葉のご主人様だよね?なんか立場弱くなってない?
 「夕べ和尚様が逢いに来てくれました。あの事故から初めての事です。」
 夢枕に立つってやつかな?
 「私初めて和尚様に叱られました。目をギョロっと剥いて大きな身体揺すって怒るんです。もっと自分を大切にしろって。」
 京花は一度息を継ぎ俺を見つめる。
 「トイレでお兄さん恐かったです。」
 そりゃそうだろうよ。
 「でも、お陰で春人さんや和尚様に愛されてたのを思い出しました。」
 うわ。そこまで好意的に取られると恥ずかしすぎて穴を掘って即身仏になりたい。
 「夢の中の和尚様は優しく抱き締めてくれたけどやっぱりしてはくれませんでした。」
 京花の顔に朱が走る。 
 「お兄さん。私に幸せなセックス教えて下さい。」
 言い終わると京花は立ち上がってバスタオルを外す。
 現れたのは幼いながらも鍛えられたアスリートの身体だった。脚、腹、腕。其々のパーツだけ抜き取って観察したら残念ながら女らしさからは遠い。女体としての成長中である事を差し引いてもやはり女性、女と言うよりはやはりアスリートなのだ。贅肉どころか無駄な筋肉もない。剣士として強くある為に余計な物を削ぎ落とし必要な物を鍛練した。そんな感じだ。その身体の中で女らしさを主張しているのが年のわりにはというか身長のわりには発達した乳房だろう。
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