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見られたせいで。
第4章 食べちゃった。
 父親の愛を知らない皐月は如月に愛される自分を想像すると幸せな気持ちになれた。単なる代償行為とは判っていても如月を求める気持ちは強くなる。
 サイトに如月へのメッセージコーナーを見つけたのは弥生だった。サイトに掲載されてるメッセージはどれもSMに対する不安やパートナーに対する不満とかで如月に逢いたいという内容は一切なかった。が、皐月はメッセージを送る事にした。出来るだけ丁寧に大人びた表現で。ただでさえ逢える可能性は低いのに中学生だとばれたら1000%逢ってもらえない。
 祈るような気持ちで送信ボタンを押したのは一学期の期末テストが終わった日の夜だった。

 「お返事がきた時はとても嬉しかったです。」
 話し終えた皐月は俺の肩に頬擦りする。髪を撫でてやると擽ったそうに首を竦める。本当は幼い頃に父親にこうして欲しかったのだろう。弥生が愛美にべったりなのも母性を求めているからか?
 「皐月。お前も弥生みたいに呼んでみるか?」
 きょとんとした顔で俺を見る。そうだった。弥生が浴室で俺を呼んだ時皐月はベッドの上だった。
 「?」
 「その、なんだ。如月パパって呼んでみないか?」
 うわ~ぁ!自分で言ってて恥ずかしい!
 「如月パパ?恥ずかしいです。」
 だよな。俺だって穴がないなら掘ってでも入りたい位恥ずかしい。
 「お父さんじゃ駄目ですか?」
 おや?
 「呼んでみなよ。」
 「・・・お父さん。」
 「なんだい、皐月。」
 俺の手が頭を撫でると皐月の目から大粒の涙が溢れ落ち膝に泣き崩れる。
 膝は涙で濡れる。耳には「お父さん」を連呼する声が届いている。
 「如月パパ!お姉ちゃん苛めちゃダメ!」
 おっとっと。空気読んでよ妹ちゃん。
 「如月パパとお姉ちゃんは仲良しになったのよ。お姉ちゃんは嬉しくて泣いてるの。」
 憤慨する弥生を胸に抱き締め愛美が優しく諭すと「そうなの?」と簡単に納得する。おいおい、愛美ママに対して如月パパの信頼度低すぎないか?
 泣き止んだ皐月に何時まで居られるか尋ねるとご近所の目が有るので20時には家にいたいという。移動に一時間として19時までか。今が15時過ぎだから。俺はスマホを取り出した。
 皐月達と戯れ程度のペッティングを三十分程楽しんでるとスマホがワン切りされる。着信履歴を見て頷くと愛美が立ち上がりドアに向かう。
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