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掃き溜めの星屑
第1章 掃き溜めの星屑
「バンドで食べていこうとか思わないの?」
わたしの質問に池田くんは即答した。
「思わない。おれは正社員として働くのが夢なんだ」
目標は人それぞれだ。
「毎朝7時に起きて、出勤して、職場で一緒に昼メシ食えるような仲の同僚がいて、仕事中に急に死にたくならなくて、帰ったらちゃんと自炊して、23時には布団に入って眠剤なしで熟睡できる生活ができるようになりたい。年金に頼らない生活がしたい」
まあまあ切実な願いだ。
「まぁ…分かるよ。わたしはせめて電車に乗れるようになりたい」
「あー…分かるなぁ。おれも快速乗れない。働く以前の問題だよね」
二人でため息をついた。
わたしの質問に池田くんは即答した。
「思わない。おれは正社員として働くのが夢なんだ」
目標は人それぞれだ。
「毎朝7時に起きて、出勤して、職場で一緒に昼メシ食えるような仲の同僚がいて、仕事中に急に死にたくならなくて、帰ったらちゃんと自炊して、23時には布団に入って眠剤なしで熟睡できる生活ができるようになりたい。年金に頼らない生活がしたい」
まあまあ切実な願いだ。
「まぁ…分かるよ。わたしはせめて電車に乗れるようになりたい」
「あー…分かるなぁ。おれも快速乗れない。働く以前の問題だよね」
二人でため息をついた。