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掃き溜めの星屑
第1章 掃き溜めの星屑
「どうも、ゴミですみません」
池田くんがはにかみながらマイクスタンドを握る。
笑い声と共に、戸惑ったようなざわつきも聴こえる。
ステージにいる池田くんは背が高くて、痩せていて、目が虚ろで、髪型はやっぱりゲゲゲの鬼太郎で…
演奏が始まった瞬間なにかに乗り移られたかのように人格が変わる。
わたしからみたら、ステージにいる時だけ、池田くんの瞳は力強く輝いてる。
でも池田くんの夢は普通の正社員になることなのだ。
歌詞の内容に相反して、曲調がポップでスピード感があるからか観客はとても盛り上がる。
さっきの女の子たちが池田くんのことを「かっこいいね」と囁きあっていた。
彼女たちはステージ上で輝いてる男ならなんだっていいのだろう。
池田くんがはにかみながらマイクスタンドを握る。
笑い声と共に、戸惑ったようなざわつきも聴こえる。
ステージにいる池田くんは背が高くて、痩せていて、目が虚ろで、髪型はやっぱりゲゲゲの鬼太郎で…
演奏が始まった瞬間なにかに乗り移られたかのように人格が変わる。
わたしからみたら、ステージにいる時だけ、池田くんの瞳は力強く輝いてる。
でも池田くんの夢は普通の正社員になることなのだ。
歌詞の内容に相反して、曲調がポップでスピード感があるからか観客はとても盛り上がる。
さっきの女の子たちが池田くんのことを「かっこいいね」と囁きあっていた。
彼女たちはステージ上で輝いてる男ならなんだっていいのだろう。