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第1章 掃き溜めの星屑

　さっきの芋臭い女の子たちが出てきた。
　4人組だったことを初めて知る。
　彼女たちは自然に入口付近にたむろして、楽しそうにキャッキャ会話していた。

　よく見れば、そういう女子のカタマリが数グループ存在しているのに気付く。
　いわゆる出待ちだろうか？
　ならば目当ては、あのイケメンボーカルのバンドだろう。

　案の定、イケメンボーカルが出てきたとき、固まっていた女の子たちが一斉にイケメンに駆け寄って行った。


　そのあとすぐ池田くんたち53屋敷の4人がゾロゾロ出てきた。
　すると、芋臭い4人組が池田くんに駆け寄って行った。


　猫背になってキョドってる池田くんが見える。
　話しかけないでオーラを出している池田くんに、芋臭い4人組がキャッキャと話しかけている。
　池田くんは4回くらいペコペコ頭を下げて、足早にその場を去り…一目散にわたしのところに走って来た。



　4人組の1人はわたしに気付いてしばらくわたしを睨むように観察していたけど、残り3人は53屋敷の残り3人と楽しげにキャッキャと話をしていた。