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第1章 掃き溜めの星屑

　池田くんはしかめっ面で煙草に火をつけて、しばらく肺の中で味わい…フーッと吐き出しながら笑った。
　目の横がくしゃっとなる愛嬌のある笑顔だ。
　そんな笑顔でわたしにこんなことを言う。


「どうする？エッチする？」


　池田くんはいつだって唐突だ。
　

　池田くんは人と適切なコミュニケーションをとるのが苦手だ。
　わたしだってそう。
　たくさん会話を重ねるより、一発エッチしてみて分かることのほうに価値を感じる。


　だからわたしは池田くんが好きだ。
　わたしと同類の人間だから。



「うん、しようか」