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地味子が官能小説を書いたら
第7章 この夜に乾杯!
美鈴たちと別れ、私は京王線のホームへと向かう。
京王線の新宿駅ホームは狭く、勤め帰りのサラリーマンやOLが増えたこともあり混雑していた。
特に階段付近は歩くのも困難を極めるくらい混んでる。私は、人ごみをかき分けて奥へ奥へと進んだ。
すると、電車を待つ人の列に見覚えのある顔を見つけた。
先ほどの合コンで一緒だった小机弁岳(こづくえべんがく)だ。
(どうしよう、知らないふりして通り過ぎるか……)
たぶん、少し前の私なら、そうしたと思う。だが、美鈴や遥と仲良くなり、自分の中に『もっと多くの人と関っていこう』という意識が芽生えていた。
私は、思い切って声をかけた。
「あの、小机さん」
私が声をかけると、小机は少し驚いたようだった。
「あ、綾瀬さん、先ほどは、どうも」
「いえ、こちらこそ、ご馳走様でした。小机さん、聖蹟桜ヶ丘でしたっけ?」
「はい、綾瀬さんは、確か、八王子まで?」
「ええ……」
(どうしよう……声をかけたものの、話が続かない……)
「あ、電車が来ました」
私たちは、そのまま電車に乗り込み、車両の中の方に進み、つり革につかまった。
「たしか大学って日吉ですよね、聖蹟桜ヶ丘からだと不便じゃないですか?」
なんとか会話の糸口を探し当て、私は尋ねてみた。
「ええ、でも普段は電車は使わないんです」
「それじゃあ、どうやって通ってるんですか?もしかして、車?」
「車で行くこともありますが、この時期だと自転車ですね」
「はあ~」私は頭の中で地図を広げた。
「ええ~~、自転車で行けるんですか?!」
私は、小机がママちゃりを必死に漕ぐ姿を想像する。
「自転車と言っても、ロードバイクなんです、時間帯によっては車より早く到着するんですよ」
ロードバイクといえば、あれだ、競輪選手が乗っている変な形のハンドルの自転車だ。
今度は、私はピチパンにキノコみたいなヘルメットを被って疾走する小机を想像した。
(なんか、似合ってなさそう……)
小机は、美鈴より背が低く、ややポッチャリした体形で、私の眼鏡よりも度の強そうな眼鏡をしている。
髪も短くカットされており、それを七三分けしている、いわゆるガリ勉タイプだ。
「でも、どうして聖蹟桜ヶ丘なんですか?」
「好きなんです」
(え!今、わたし、告白された?)
京王線の新宿駅ホームは狭く、勤め帰りのサラリーマンやOLが増えたこともあり混雑していた。
特に階段付近は歩くのも困難を極めるくらい混んでる。私は、人ごみをかき分けて奥へ奥へと進んだ。
すると、電車を待つ人の列に見覚えのある顔を見つけた。
先ほどの合コンで一緒だった小机弁岳(こづくえべんがく)だ。
(どうしよう、知らないふりして通り過ぎるか……)
たぶん、少し前の私なら、そうしたと思う。だが、美鈴や遥と仲良くなり、自分の中に『もっと多くの人と関っていこう』という意識が芽生えていた。
私は、思い切って声をかけた。
「あの、小机さん」
私が声をかけると、小机は少し驚いたようだった。
「あ、綾瀬さん、先ほどは、どうも」
「いえ、こちらこそ、ご馳走様でした。小机さん、聖蹟桜ヶ丘でしたっけ?」
「はい、綾瀬さんは、確か、八王子まで?」
「ええ……」
(どうしよう……声をかけたものの、話が続かない……)
「あ、電車が来ました」
私たちは、そのまま電車に乗り込み、車両の中の方に進み、つり革につかまった。
「たしか大学って日吉ですよね、聖蹟桜ヶ丘からだと不便じゃないですか?」
なんとか会話の糸口を探し当て、私は尋ねてみた。
「ええ、でも普段は電車は使わないんです」
「それじゃあ、どうやって通ってるんですか?もしかして、車?」
「車で行くこともありますが、この時期だと自転車ですね」
「はあ~」私は頭の中で地図を広げた。
「ええ~~、自転車で行けるんですか?!」
私は、小机がママちゃりを必死に漕ぐ姿を想像する。
「自転車と言っても、ロードバイクなんです、時間帯によっては車より早く到着するんですよ」
ロードバイクといえば、あれだ、競輪選手が乗っている変な形のハンドルの自転車だ。
今度は、私はピチパンにキノコみたいなヘルメットを被って疾走する小机を想像した。
(なんか、似合ってなさそう……)
小机は、美鈴より背が低く、ややポッチャリした体形で、私の眼鏡よりも度の強そうな眼鏡をしている。
髪も短くカットされており、それを七三分けしている、いわゆるガリ勉タイプだ。
「でも、どうして聖蹟桜ヶ丘なんですか?」
「好きなんです」
(え!今、わたし、告白された?)