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地味子が官能小説を書いたら
第8章 いつわりの日々
「ふ~ん」と言った、その女子学生は……

少女漫画に登場してくる令嬢のように栗色のロングヘアはクルクルと巻き毛に仕上げられ、大きな目に長いまつ毛、鼻筋から、口角をキュッと上げたアヒル口にふわりと膨らんだ唇。

手には魔法使いの様な派手なネイルをしている。

スタイルも抜群に良く、身体のラインを意識した服装で、特にお尻のラインは、お尻の小さな私には絶対に作れない色気を帯びていた。

そして、何よりも印象深いのが、その瞳だ。

冷たい目をしている。私は、身震いする思いがした。

「綾瀬花音です」と私は挨拶をしたのだが、彼女はフンッと一瞥しただけだった。


(い、今、わたし、見下された???)

「ねえ、向島部長、もうスケジュールまで決めちゃおうよ、ワタシ講義があるから、行かなきゃなの」

「ワタシが下着姿を撮らせてやるって言ってんだから、断る理由なんてないでしょ」


「はあ、しかしだな、姫、我々にも先立つものが必要で、さすがに20万を前金で払えと言われても先立つものがなくてな……」

「ワタシ、夏休みにヨーロッパ旅行に行くのよ、締め切りまで間がないの、前金と言っても半分で良いのよ」

「断るんだったら、次からモデルはやらないわよ」
「ん~分かったわ、特別にブラなし乳首見せなし、これでどう?破格だと思うけど」

ピクっと向島の肩が反応する。

「ひ、姫とは、今後とも懇意にしたい、承知した、なるべく早く前金を収めよう」

「物分かり良くて助かるわ、じゃあ、来週受け取りに来るから、それまでにスケジュール決めておいてね」

と言って、女子学生は部室を出て行った。

私とすれ違う際、またも私をチラッと見ると、「綾瀬さんだっけ?ここの部員のアイドルとしては、ちょうど良いわね」と声をかけていった。

まるで、オーホッホッホ~と笑い声がした気がした。

彼女が出ていくと、部員たちが一斉にグタ~と崩れ落ちる。

「ねえ、流留、何なのあのひと、凄い”圧”だったたね」


「花音先輩、知らないんですか?超有名人っすよ」

「経済学部3年の桐谷美咲(きりやみさき)、学内一番の美人と評判高く、現在、ミス青葉を2連覇中で今年も選ばれるだろうと言われている」

向島が会話に割って入った。

「その美人で評判の桐谷先輩が、なぜ電研の部室で皆さんをひれ伏させてたんです?」




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