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ハニードロップ
第2章 本物

 この前も来た寝室に着くと、三木村さんはそっと私をベッドに下ろした。とっても急いでいるみたいなのにそっと下ろしてくれるのが優しい。

「奈子ちゃん、バンザイして」

 素直に腕を上げる。服を脱がされ、そして一気にブラまで取り払われる。

「やっぱり奈子ちゃんちょっと痩せた」
「仕事が忙しくて、あんまりちゃんと食べなかったから……」
「仕事が忙しいのは仕方ないけど……、心配だなぁ。俺栄養士の勉強しよ」
「えっ」

 もう決定事項になっているようで驚いた。びっくりしている間に三木村さんも服を脱ぎ捨てる。均整の取れた身体はいつ見ても惚れ惚れしてしまう。

「奈子ちゃん、好きだよ」

 そう言った三木村さんは、とっても優しい顔で私を抱き締めた。素肌で触れ合うのはとても気持ちいい。

「わたしも、だいすき……」

 好き。好き好き好き。愛しい気持ちが溢れ出す。テレビの中の、大ファンだった三木村博也じゃなくて、今目の前にいる優しくてえっちな三木村さんが、大好き。
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