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ハニードロップ
第2章 本物
「すごい……」
「広いでしょ、ここのお風呂」
何とか立てるくらいまで回復してから、一緒にお風呂に入った。乳白色のとてもいい匂いの入浴剤を入れたお湯は、しっとりと滑らかに肌に馴染む。
「高級ホテルすごい……!」
「でしょ?俺のお気に入りなんだ。家はいっつもマスコミが張ってるけど、ここはセキュリティ固くて入ってるところ見られないし」
「へー……」
「家に奈子ちゃん連れ込んで半同棲っていうのも憧れるけど、会う時はほとんどここになるかな」
「ふーん」
「奈子ちゃんの家にも行ってみたいけど、マスコミにバレたらダメだからなぁ」
芸能人も大変なんだ。背中を三木村さんに預けていると、項垂れた三木村さんが肩にちゅ、とキスをした。
「俺、結構料理得意なんだよ。奈子ちゃんに食べて欲しいなぁ」
「ふふ、男の人って女の子に料理作って欲しいって思うものじゃないんですか?」
「奈子ちゃんの料理も食べてみたいけどね。奈子ちゃん、料理得意?」
「料理するの好きです」
「じゃあ一緒に作ろ。それがきっと一番楽しいね」
いつかそんな日が来るのかなぁ。自分の家にすら安心して帰れない三木村さんに、安心できる場所をあげたいなぁなんて烏滸がましいことを少し思った。
「広いでしょ、ここのお風呂」
何とか立てるくらいまで回復してから、一緒にお風呂に入った。乳白色のとてもいい匂いの入浴剤を入れたお湯は、しっとりと滑らかに肌に馴染む。
「高級ホテルすごい……!」
「でしょ?俺のお気に入りなんだ。家はいっつもマスコミが張ってるけど、ここはセキュリティ固くて入ってるところ見られないし」
「へー……」
「家に奈子ちゃん連れ込んで半同棲っていうのも憧れるけど、会う時はほとんどここになるかな」
「ふーん」
「奈子ちゃんの家にも行ってみたいけど、マスコミにバレたらダメだからなぁ」
芸能人も大変なんだ。背中を三木村さんに預けていると、項垂れた三木村さんが肩にちゅ、とキスをした。
「俺、結構料理得意なんだよ。奈子ちゃんに食べて欲しいなぁ」
「ふふ、男の人って女の子に料理作って欲しいって思うものじゃないんですか?」
「奈子ちゃんの料理も食べてみたいけどね。奈子ちゃん、料理得意?」
「料理するの好きです」
「じゃあ一緒に作ろ。それがきっと一番楽しいね」
いつかそんな日が来るのかなぁ。自分の家にすら安心して帰れない三木村さんに、安心できる場所をあげたいなぁなんて烏滸がましいことを少し思った。