この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ハニードロップ
第2章 本物
「そう言えばさぁ、奈子ちゃん。俺たち5年ぐらい前に一回会ったことあるんだよ」
「えっ……?!」

 こんなイケメンに会ったことあったら覚えてるはずだけど……。振り向いてマジマジと三木村さんの顔を見つめる。うーん……

「俺ね、まだ若手の頃、奈子ちゃんの会社のCMに出たことあるんだ」
「その頃はね、芸名で活動してた。神木ヒロ」
「……あ!!」

 覚えてる!なんかちょっとチャラい感じの……。今の三木村さんは黒髪だし、日焼けしてた肌も今は色白だし、全然雰囲気が違う。
 私が入社後開発したもので初めて商品化まで漕ぎ着けた飴。バーで三木村さんに初めて会った時、渡した飴だ。
 あの時、初めて自分が開発した飴が商品になったのが嬉しくて、CMも見学に行かせてもらったのだ。その時に出演してくれた俳優さんの名前は、神木ヒロ。

「俺さ、あの頃悩んでたんだ。なかなか芽は出ない、CMも俺は脇役で主役は女優。俺この仕事続けていいのかなって」
「そうなんだ……」
「そんな俺にさ、奈子ちゃんが言ったんだ。これ食べて元気出してくださいって。それだけ、ほんとにそれだけなんだけど、奈子ちゃんが首から下げてた社員証の名前ガン見した」

 うーん、覚えてない。飴あげたっけ?多分配ってたんだろうなぁ。嬉しかったから。
/108ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ