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ハニードロップ
第3章 信じて
「うわ、やば……」

 頬を赤くした三木村さんが手で口を隠すように押さえる。舌を伸ばし、それに触れる。熱くて硬いそれに、夢中で舌を這わす。

「奈子ちゃんが俺のちんこ舐めてる景色だけで5回はイけそう」

 三木村さんは私の頭を撫でながら呟く。男の人のそれを舐めたりするのは初めてで、どうしたらいいか分からない。一旦口を離して三木村さんを見上げる。

「私、初めてなんです」
「え、何が?」
「あの、だから、その……、男の人の、これ、舐めたりするの」
「え?」
「だから、その、ね?どうやったら気持ちいいか、教えて欲しくて……」
「……っ!!!」

 三木村さんがフラッとよろけた。え、なんか変なこと言ったかな。不安になって私も立ち上がる。三木村さんは壁に背中をつけて辛うじて立っている状態だ。

「あ、あの……」
「奈子ちゃんはほんと、簡単に俺の妄想を超えてくるね……」
「え?」
「こんなにえっちなのにこんなに真っ白なんて奇跡だよな?え?今まで奈子ちゃん抱いた男はどうやって理性保ってたわけ?ピーーーーとかピーーーーーーーとかして、え、俺、犯罪者になりそう」
「三木村さん?」

 ブツブツ言っている三木村さんに一歩近付く。ギラッと瞳が光ったのが分かった次の瞬間、抱き寄せられた。

「奈子ちゃん、俺、犯罪者になりそうです」
「どういう意味?」
「奈子ちゃんがもう無理って言っても性欲が治まりそうにない」
「いつもそうじゃない?」
「奈子ちゃんにキュンキュンしすぎてやばい……こんなに大好きになることありえる?奈子ちゃんってすごいね……」

 何だかとても感動されている。自分としては狙ってやったわけではないのでよく分からない。でも、こうやって気持ちを言葉にしてくれるのは嬉しい。
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