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ハニードロップ
第5章 人生のゴール
望月さんと付き合い出したのは入社2年目の春だった。私は入社した時に既に主任だった望月さんに片想いしていて、飲み会の帰りにたまたま二人きりになった時に告白してOKを貰って、浮かれに浮かれた。
それまで同い年の彼氏しかできたことなかったから、4つ上の望月さんはとても大人に見えた。
大学生の頃に初めて経験したキスも、セックスも。幼稚だと思ってしまうほどに望月さんとの出来事は大人っぽくて、私はどんどん夢中になっていった。
でも、望月さんはあまり結婚する気がなかった。私もまだ若かったからそんなに結婚を焦る必要はなかったのだけれど、社内で誰かが望月さんを狙っていると噂が出る度焦った。早く望月さんを独占したいと思った。
望月さんはよくモテたけれど浮気なんかしなかった。何を考えているか分からない時もあったけれど、誠実だったと思う。
限界が来たのは私の方だった。結婚したい。望月さんを独占したい。そんな気持ちを抱えることに疲れてしまったのだ。
結婚したいと泣いた。泣き崩れた。でも望月さんは「重い」と一言だけ。抱き締めてもくれなかった。その瞬間、私の中でケジメがついた。
それまで同い年の彼氏しかできたことなかったから、4つ上の望月さんはとても大人に見えた。
大学生の頃に初めて経験したキスも、セックスも。幼稚だと思ってしまうほどに望月さんとの出来事は大人っぽくて、私はどんどん夢中になっていった。
でも、望月さんはあまり結婚する気がなかった。私もまだ若かったからそんなに結婚を焦る必要はなかったのだけれど、社内で誰かが望月さんを狙っていると噂が出る度焦った。早く望月さんを独占したいと思った。
望月さんはよくモテたけれど浮気なんかしなかった。何を考えているか分からない時もあったけれど、誠実だったと思う。
限界が来たのは私の方だった。結婚したい。望月さんを独占したい。そんな気持ちを抱えることに疲れてしまったのだ。
結婚したいと泣いた。泣き崩れた。でも望月さんは「重い」と一言だけ。抱き締めてもくれなかった。その瞬間、私の中でケジメがついた。