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第4章 ヒミツクラブ【前編】

彩葉にもう一度シャワーを浴びて来るよう言って帰宅の準備をする…と言っても追加料金など支払うだけで彩葉の身体を心配して一応ハイヤーを呼んで貰った…

学園に昼頃に帰って人気のないところで彩葉が…

彩葉「…またメールとかして良いんだよね？」

少し不安そうにそう言う彩葉を引き寄せて…

仁「勿論…浮気すんなよ！あと周りの人に動揺するな…全く相手にしてない…」

それを聞いて嬉しそうに頷き仁が顔を上げさせてキスして寮に送って行き仁はその脚で部屋からクラブに急ぐ…

モニター室に入って…

仁「！？えっ？た、達也さん？なんで…」

類「クス…お前を待ってたから連れて来たんだ…どうせここに来ると思ってな…」

達也「さて…仁…行こうか？」

仁「？？…行くって…俺…」

類「ここは大丈夫…」

そう言われて達也に付いて行く…

学園を出て止めてあるタクシーに乗った…

仁「…あのどこに？」

達也「拓哉さんと誠さんのところ…お前を呼んでる…」

仁「！？…えっ？なんで？」

達也「…知らない…呼んでこいって…今朝電話来た…俺もう卒業したのに…」

そう愚痴りながら何故か嬉しそうにブツブツ言っているところを見るとどうやら達也自身も知らないらしい…

都内の一流ホテルで降りてフロントを抜けてそのまま最上階の部屋をノックして…

拓哉「…2人とも来たな…入れ…」

拓哉の後に付いて行くと広い部屋に入って…

拓哉「達也はあっちに誠さんが居るから行って来い…仁はそこ座れ…」

2人揃って？？と首を傾げたが言う通り…拓哉が目の前に座って…

拓哉「ちゃんとしてやったのか？」

仁「！！…あ、彩葉の事ですか？」

拓哉「それ以外何がある？まさかとは思うが勉強とか自身の都合にあの子を巻き込んで無いだろうな？」

仁「！！！？……」

拓哉はため息を吐いて立ち上がり仁の頭に拳骨をガンと落とした…

仁「！！イッ！す、すいません…」

拓哉「…全く揃いも揃って…」

拓哉は少し黙って…

拓哉「彩葉は大学進学と同時にクラブに勧誘することが決まっている筆頭だ…高校はお前を選んだからな…彩葉を連れて来る事は出来ないからリストから外したんだ…」

仁「！！！？えっ…」

拓哉「…それで？どう言ってあるんだ？」

仁は相当動揺して内容を包み隠すこと無く話す…