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出会いを求めて
第8章 男性不信の少女
「雄一さん、もっとお酒飲んでいいですか?」
「もちろん。ここで飲む?それとも、倒れてもいいように部屋で飲む?」
「じゃ〜お部屋の方で」
雄一は、ホテルに連絡して、酒とオードブルを注文した。
部屋に行くと、時間を見計らったように、酒が届いた。
「いくら飲んでも平気だよ」
「倒れるまでは飲みませんよ」
裕子は笑顔で答えた。
二人は水割りで乾杯した。
裕子はレストランでの時と違って、プライベートな話題を話し始めた。むしろ、それは告白に近かいものだった。男性関係や女性関係、あづさに色々と相談に乗ってもらった事などシリアスな話題だった。
雄一は聞き役に徹していて、否定も肯定もしなかった。裕子は一息つくと、グラスを一気に空にした。
「は〜スッキリした!なんかとってもいい気分です。雄一さんのおかげです。」
「俺は何にもしてないよ。」
「スッキリする空気を作ってくれたって感じです。ありがとうございます。」
「でもよかったよ。裕子ちゃんがスッキリしてくれて」
裕子は満面の笑みを浮かべた。
「雄一さんにお願いがあるんですけど、聞いてもらえますか?」
「いいよ。なんでもいって」
「雄一さんに、私のバージンをもらって欲しい」
「えっ?」
その言葉に雄一は戸惑っていた。
「裕子ちゃんってバージンなの?」
「ええ…そうです」
裕子は、恥ずかしげに頷いた。雄一は少し考えていた。裕子が色々と考えた結論なのだろうと判断した。
「いいよ。」