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異世界転生しなくても美女とハーレム
第4章 高校時代の委員長
「わ~~、一夏ったら、委員長と間接キス~」

「あ~美味い、委員長の唾液交じりのビールは最高だ」

絹絵の助けもあり、徐々に私のペースになっていく。苦手なはずの香織が段々と可愛く思えてきていた。

「よし、次は絹絵の番だ」
私は、絹絵の飲みかけのビールを奪うと、それも飲み干してしまう。

「きゃ~~、田中君~、わたしのも飲んで~」
私たちのやり取りを見ていた女子の数人が集まってきて、私の一人一気飲みが始まってしまった。

さすがに、四十にもなろうかというのに、短時間に大量のビールを飲むと、酔いも回るし尿意ももよおす。

「ちょっと小休止な」

私はフラフラと立ち上がると、トイレへと席を立った。

溜まりに溜まったモノを放出し、トイレから出ると、今野由美《こんのゆみ》がいた。

彼女も私と関係を持った女子の一人だが、二年生の時に半年ほど付き合い、三年生になって絹絵とヨリを戻してからは疎遠になっていた。

「田中君、少し、良い?」

「ん?」

「なんだか、少し酔いを醒ましたいの」

「じゃあ、ちょっと外に出ようか?」

廊下から、ホテルの中庭に出れるようになっている。

外に出ると、夜風が気持ち良かった。

「田中君、大丈夫? いっぱい飲んでたけど」
心配そうに由美が私の顔を覗き込む。肉付きの良い絹絵と違って由美はスレンダーな体形で、今でもその細身の体形を維持している。

「由美は、全然変わってないな。 僕なんかお腹がユルユルの中年体形になったというのに」

「一夏……、嬉しい、わたしのこと、まだ名前で呼んでくれるんだ……」

「他人の関係じゃないだろ、僕らは」
いつの間にか、二人の距離が近くなる……。

由美からは石鹸の匂いが漂っていた。私はさらに距離を縮め、由美の肩をだいた。

「あ、一夏、ダメ……」
由美は、身体をひねらせ抵抗するが、私が顔を近づけると瞳を閉じ、微かに唇を開いた。




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