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異世界転生しなくても美女とハーレム
第7章 寝室を覗く美少女
「だから、一夏さんとの関係を考えさせてください」


なんとか由紀恵の機嫌を直したいのだが、一度拗ねてしまった女は、なかなか平常運転には戻ってくれない。

「今日は、本当にすまない。
由紀恵が落ち着くまで待つが、結論を早めないでくれ」

「とりあえず、今日は帰ります」


私の説得に耳も貸さず、結局、由紀恵は怒って帰ってしまった。


ピコ~ン。

またしてもメッセージの着信を告げるアラームが鳴る。

今度は、華菜からだった。

>あなた、残業は終わったの?
>約束を守ってね


「は~」大きくため息をついて、私は返信する。

>これから帰るよ


ピコ~ン。

まるで私を監視しているかのように、今度は麻理からメッセージが届く。

>田中さん、綺麗な奥さんがいるのに、遊び惚けてちゃダメですよ 笑

苦々しくも思いながら、短めに返信する。

>もう帰ったよ

すぐさま麻理から返信がある。
>嘘 笑


念のため、周囲を確認するが、麻理はいないようだ。

>嘘なもんか
>今日は妻とセックスするんだから、もうメッセージは送らないでくれ


会計を済ませ、私は家路を急いだ。
この分だと、九時前には帰り着きそうだった。


悶々とした思いを引きずり、自宅へ帰り着いたのは九時少し前だった。
私が「ただいま~」と声をかけて玄関へ入ると、娘の莉奈が駆け寄ってくる。

「パパ、おかえり~」

「おお~、莉奈。 まだ起きていたのか?」

なんとなく、娘が興奮しているように感じられた。

「今日ね、お姉ちゃんが来たの」

華菜の"はとこ"の事だとは直ぐに分かった。

「お姉ちゃんにいっぱい遊んでもらったの~」
娘には、一人っ子で寂しい思いをさせている。だから、遊び相手ができて喜んでいるのだろう。

「良かったな~、莉奈。
でも、もう遅いから、寝なきゃダメだぞ」
娘に頬をスリスリしながら、私は抱きしめる。

その時、リビングのドアが開き「おかえりなさい」と声がかかった。




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