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第6章 リベンジ

　リベンジ計画から半年が過ぎていた。ジム通いと合気道で、体力と精神力は完璧だった。理論武装もかなりハイレベルに達していた。
病院から診断書を取り、校長との面接に望んだ。ここでみゆきは一つの希望を出した。それは、以前みゆきをからかった主謀者の子どもの、クラス担任になることだった。校長はかなり渋っていた。もし数年前と同じ事態になった場合、教育委員会と父兄に言い訳が出来なくなる。もっともな理由だった。

「私はこんなことで、教師を辞めるつもりはありません」

とみゆきは、はっきり伝えた。校長もこのみゆきの迫力に押され。て渋々承諾した。
新年度始業式の後、みゆきは教室の教壇に立っていた。案の定主謀者Y が騒ぎ始めた。

「あ〜H先生がきた〜」

クラス中から笑いが起こった。
みゆきは自身に満ち溢れれていた。

「Y君、予想通りの反応ありがとう」

みゆきのこの一言でクラスはしずまり全ての目がみゆきの次の言葉を待った。
みゆきはYに向けて言葉を投げかけた。

「あなたの言った“H”の本当の意味を知っますか？」

Yは口籠もりながら

「SEX」

再びクラスに薄ら笑いが聞こえたが、みゆきは間髪を入れずに自身を持ってクラス全員に言葉を発した。

「それは日本人が勝手に作った俗語でしょ。本当の意味を知ってる人いますか？」

みゆきは全員に問いかけた。そうする事で、Yへの個人攻撃ではないことをクラスみんなにわかって欲しかった。
後ろに座っていた。真面目そうな男子が遠慮がちに手を挙げて発言した。

「変態…」