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Devil Temptation
第20章 天使とドライブ
 俺達は顔を見合わせ、笑顔になった。一瞬クラウンの車内の空気がピンク色に染まった。
小さな町工場の様な会社だったが、各種ドレスから、ユニフォームまで対応している。大量生産も可能だと社長は豪語している。
 できるだけ早めのオーダーが欲しいと言うので、その場で杏が試着してみる事になった。紺色と白を基調とした色合いで、フリルは少なめで超ミニ、胸元は大きく開き、首に巻いたチョーカーがアクセントになり、可愛らしさを強調していた。一瞬、工場内が色めきだった。即座に写真を撮ってフランスに送信した。それからフランス語での電話交渉が始まった。
 杏はメイド服を着ながら、顔はスーパーレディになっていた。社長も交渉の行方が気になっていたが、それよりも時折見える杏のスカートの裾も気になっているようだ。
結局、初回は500着の発注で、1000着を超える場合は1割安で受注が取れた。アイドル風の衣装は試着品が出来次第送ってもらうことにした。
 途中、一時間程仕事をしたが、その後ドライブを続け、俺たちは夕方には四国道後温泉を楽しんでいた。


To be continued .........
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