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第2章 ハプコに出会う。舞子の過去

旦那はあり得ない親子関係に唖然とした表情をしていた。

私は家事の分担など頼まなかったし、娘の子育てに夢中だったので旦那を気にかけていなかった。そこに甘え女遊びばかりする日々が続いた。と反省もしていた。

そして10日後に葬式になった。

父親はその7日後には自殺した。遺書には全財産を私に譲ること。財産についての説明が書いてありいつもの弁護士さんに会うよう書かれていた。

父親は事業で失敗と成功を体験した人だったので、会社の株や不動産など名義を私に変えるのに4年かかった。

父親はすべての財産で償いの気持ちを形にしたかったのかな。父親に先立たれ泣き崩れた。遺書の最後には、孫を大切に育てて下さい。とそう書いてあった。

父親の願いを聞き入れて、娘が一人立ちする時に離婚すると旦那との約束を結び、旦那も娘との生活までなくなるのは嫌だったし、自分も悪い生活を送って来たので条件のんでくれた。

あれから15年がたった。離婚まであと2年。私は離婚の後のことを考えていたのかもしれない。そんな時だった。ハプコのバナー広告をみかけたのは。

「なにこれハプコって」

はじめて開く出会い系のアプリ。36歳になりあと2年後に迫る離婚後のことを考えて、もし新しい人に出会えたら。と思い、そのサイトに登録した。

エロい画像。なんだか怪しげ。本当に大丈夫なのか。おもむろに個人登録画面に進んだ。