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秘蜜のバイト始めました
第2章 え? ナマでするの?
「スタート!」

ディレクターの声が鳴り響き、カメラが回り始めた。




海が私を見つめる……

瞳の奥が深い。私は思わず視線を反らす。

そんな私に、海は頬をよせ、耳元で囁いた。

「おまえ、俺の事が好きなんだろ、もっと俺の事を見てくれ」

そう言いながら海は離れ際、私の首筋に口づけをした。

「はん~」思わず声が漏れる。

(なによ、好きって言っても、さっきそうなったんだから、いきなりは無理よ)

ムッとしたが、海が私を見る愛おしそうな瞳を見ると、それに応えなければと考えを改めた。


(なんて目で見るんだろう?)


見つめられるだけで、私は身体がジンジンしてくる思いがした。



寂しそうで、深い瞳。


この瞳を、何とかしてあげたい……私の中で芽生えた感情は、そのままストレートに海に向けられる



この人の事が、愛おしい……



私は、海を見つめた。

海も私を見つめる。



自然と、二人の顔は近付いて行き、唇が触れ合う程の距離になる。


そして……唇と唇が触れる。



(なんて気持ち良いキスなんだろう……)



私は海の背中に手を回した。



もっと……もっと……彼を感じたい。





 
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