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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
「最初は別のを考えてたんだ。制服とか、制服とか、制服とかっ。けど、この浴衣見た時にこれだっ!!って思って……」
鼻息荒く話す豊先輩に相槌を返しながらも、服を脱いでいく充輝先輩から目が離せない。
「あ……、」
バスルームに入っていく後ろ姿を呼び止めようとしたけれど、声が出なかった。
お礼さえ、言えなかった。
謝りたかったのに、それも出来なかった。
謝るのも、なんか違う気がするけれど……
「……先に、リビングに行っていますね」
「う、うん!俺もすぐに行くからっ」
邪気のない声を背中に受けながら、廊下へと逃げ出した。
また裸を見せてしまったし、先輩たちの裸も見てしまった。
いつもの私ならパニックを起こしてしまいそうだけれど、この時ばかりはそんな余裕はなくて、どんどんと気持ちが沈んでいった。
鼻息荒く話す豊先輩に相槌を返しながらも、服を脱いでいく充輝先輩から目が離せない。
「あ……、」
バスルームに入っていく後ろ姿を呼び止めようとしたけれど、声が出なかった。
お礼さえ、言えなかった。
謝りたかったのに、それも出来なかった。
謝るのも、なんか違う気がするけれど……
「……先に、リビングに行っていますね」
「う、うん!俺もすぐに行くからっ」
邪気のない声を背中に受けながら、廊下へと逃げ出した。
また裸を見せてしまったし、先輩たちの裸も見てしまった。
いつもの私ならパニックを起こしてしまいそうだけれど、この時ばかりはそんな余裕はなくて、どんどんと気持ちが沈んでいった。