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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
「ババ抜き、します。一緒にゲームしたいです」
「でも…」
豊先輩が言い淀んで俯く。充輝先輩も少しずつ目が伏せていって、何か考え込んでいるみたいだった。
「もしご褒美にならなかったら、三つ目のお願いじゃなくて…いいです」
がっかりさせたくなくて、落ち込んでいる先輩たちを見ていたくなくて、とにかくなんとかしなくちゃ…って、そんなことばかり考えていた。
「三つ目のお願いとは別に、ババ抜きをするってこと?」
豊先輩が一点をじっと見つめたまま呟く。
浴衣の裾が捲れていて、素足がだらしなく覗いてしまっているなんて、全く気づいていなかった。
「罰ゲームも、ありで?」
充輝先輩も背中を丸めて俯いている。
浴衣の生地が薄いから、腰巻をしていないせいで足の間が透けて見えていることに、全く気づいていなかった。
気づかずに、二人とも落ち込んでいるのだと信じていた。
本当に私は……学習しない。
「でも…」
豊先輩が言い淀んで俯く。充輝先輩も少しずつ目が伏せていって、何か考え込んでいるみたいだった。
「もしご褒美にならなかったら、三つ目のお願いじゃなくて…いいです」
がっかりさせたくなくて、落ち込んでいる先輩たちを見ていたくなくて、とにかくなんとかしなくちゃ…って、そんなことばかり考えていた。
「三つ目のお願いとは別に、ババ抜きをするってこと?」
豊先輩が一点をじっと見つめたまま呟く。
浴衣の裾が捲れていて、素足がだらしなく覗いてしまっているなんて、全く気づいていなかった。
「罰ゲームも、ありで?」
充輝先輩も背中を丸めて俯いている。
浴衣の生地が薄いから、腰巻をしていないせいで足の間が透けて見えていることに、全く気づいていなかった。
気づかずに、二人とも落ち込んでいるのだと信じていた。
本当に私は……学習しない。