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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
カードを二枚抜いて中央に出した充輝先輩が、豊先輩にカードを引かせる。順番が回ってきて、高志先輩が二枚抜いて私に振り向いた。
「それ、揃ったんじゃないの?」
高志先輩から取ったカードを手元に入れようとしたら、充輝先輩が親切に教えてくれた。
「あ…りがと、ござます」
同じ数字のカードを探すけれど、アルコールで視界が朦朧としていて見つからない。
「…ほら、」
見かねた高志先輩が代わりにカードを一枚抜いた。
「無理だったら、今度でもいいんだぞ」
ふらりと傾いた体を支えてもらいながら充輝先輩にカードを向けていると、豊先輩が気遣って声をかけてくる。
「大丈夫…れす」
船に揺れているみたいにゆらゆらしているし、ちゃんと喋れているのかも怪しい。
それでも止めたくない。
そんなことをしたら、先輩たちをがっかりさせてしまう。
安心してもらうために微笑んだら、豊先輩もにっこりと笑った。
「それ、揃ったんじゃないの?」
高志先輩から取ったカードを手元に入れようとしたら、充輝先輩が親切に教えてくれた。
「あ…りがと、ござます」
同じ数字のカードを探すけれど、アルコールで視界が朦朧としていて見つからない。
「…ほら、」
見かねた高志先輩が代わりにカードを一枚抜いた。
「無理だったら、今度でもいいんだぞ」
ふらりと傾いた体を支えてもらいながら充輝先輩にカードを向けていると、豊先輩が気遣って声をかけてくる。
「大丈夫…れす」
船に揺れているみたいにゆらゆらしているし、ちゃんと喋れているのかも怪しい。
それでも止めたくない。
そんなことをしたら、先輩たちをがっかりさせてしまう。
安心してもらうために微笑んだら、豊先輩もにっこりと笑った。