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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
「熱い?」

手の甲を首に当てて、高志先輩が熱を確かめる。

「サラシで熱がこもってるンだな。…外そうか」

充輝先輩がにじり寄って来て、襟の中に手を滑り込ませた。

「…っ、だめぇ」

その手を掴んで必死に首を横に振る。その拍子に視界が歪んで回りだす。

「…っん、」

顔を覆って眩暈に堪えていると、高志先輩がゆっくりと背中の上あたりをさすってくれた。
指先の腹で掠めるように、そっと優しく……。

「サラシこのままにするの?熱いンでしょ?…それに、息苦しそうだよ」

「うん……、」

そう、だよね……?

このままじゃ、どんどん熱く…なっていくし……


「ぬ、ぐ…」

「じゃあ、手伝ってあげる」
「ありがと…う……」

こくりと頷いて、手伝ってもらいながら肩を出す。続けて袖から腕を抜き取ると、充輝先輩がサラシをクルクルと外し始めた。
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