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第3章 カードゲーム

「んー…、」

首筋に唇で撫でるみたいなキスをしながら、充輝先輩が低い声を出した。
それからすぐに、くしゃりと頭を撫でられる。

「頑張ったね」

嬉しくて、自然と笑っていた。
くすりと笑った時に零れた吐息が耳を掠め、高志先輩も頭を撫でてくれる。

「ありがとう」

くすぐったくて、また笑った。

「豊の罰ゲームも、手伝ってくれる？」

「な、に…？」

高志先輩にしがみついたまま、首を巡らせた。
充輝先輩の向こうに、体を乗り出してくる豊先輩が見える。

豊先輩はもうマッサージをしていなくて、顔が霞むくらい近づいてくると、唇に触れるだけの軽いキスをしてきた。

「口移しで飲ませてっ」

の、ませて……

とろんとした頭の中で、その言葉の意味を必死に考える。

「高志にやってもらってるのを、今度は豊にやってあげてよ」

薄い琥珀色のとろりとした液体が、目の前に掲げられる。