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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
「もしかして、ここを触ってほしいの?」

後ろから伸びてきた指が、浴衣から零れ出ている胸の形をなぞる。

「ぁん…っ」

その指が円を描きながら少しずつ登ってくる。

今度こそ掴めたはずの紐が、また離れていく。

「…っ、はぁ…」

豊先輩の大きく広げた手が反対の胸に覆いかぶさるのを意識しながら、ぼんやりと目映い天井を見上げて鼻を鳴らす。

罰ゲーム…しないと……

「早く脱がないと、ゲームが終わらないよ?」

僅かに残っている使命感を煽るように、高志先輩が紐を軽く引っ張った。その微かな抵抗に腰が揺れる。

「脱ぐ…、んっ…は……ぁっ」

でも、やっぱり紐が掴めない。

なんでこんなにも難しいのだろう。
力だってちっとも入らなくて、自分が軟体動物にでもなった気分だった。

「頑張れ。…待ってる間、足も触ってていい?」

充輝先輩に聞かれて頷いたら、内腿に滑り込んできた手がゆっくりとそこを開いた。
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