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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
「そんな…っ」

私の、……せい?

豊先輩が泣いているのも……?

胸が締めつけられるように痛くなって、潤んだ視界を巡らせて先輩たちを見つめる。

お尻に、高志先輩のものが当たっている。中心には、充輝先輩の吐息。
胸を這う指は、先端を避けてまた降りていく。

なんて言ったら、先輩たちはその先をくれるのだろう。
想いはどんどん溢れてくるのに、答えが見つからない。

「…っ、おねが…ぃ……」

「真帆が、今一番して欲しいことを言ってくれたら良いんだよ」

高志先輩がそう言って、首筋に唇を押し当ててきた。

一番、して欲しいこと……?

ふっと脳裏に浮かんだのは、先輩たちに愛されているんだって実感したあの瞬間だった。
嬉しくて、ものすごく幸せで……、思い出しただけで心が満たされていく。

あの瞬間が、

「…ほし…い、」

そう呟いた途端、先輩たちが一斉に襲いかかってきた。





…幸せを感じる余裕なんて、なかった。


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