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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
「…んで、バスルームは全面ガラス張りっ。もちろんトイレもっ」

甚平を着直しながら熱弁する豊先輩に、素早く着付けを済ませた充輝先輩が半分聞き流しながら頷いている。
高志先輩は私の体を優しくさすっては、時々水を飲ませてくれる。

何度も突き上げられてバラバラになってしまった体は、簡単には元に戻らなくて、私は高志先輩に介抱されるがままになっていた。

「伯父貴の部屋だから、あんまり思い切ったリフォームは出来ないぞ」

体に響く高志先輩の声に心地良さを感じながら

「豊の希望全部叶えるなら、新しく建てたほうが早いンじゃないか?」

面白がっている充輝先輩の声に微笑みながら

「おっ、それいいねっ」

「いいねっ、じゃないだろ。誰が出すんだよ、その大金」

「俺は無理だから、充輝か高志が」

「………、」

「た、高志。マジで出す気か?」

何を話しているのか理解できないまま、ただ、楽しそうな先輩たちが嬉しくて口許を綻ばせる。
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