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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
っていうか、寂しいって何!?
期待してる!?

イヤーッッ!

「……百面相」
「ひゃあっっ」

耳元で囁かれて、ついでに息を吹きかけられて、背中がぞくりと震えた。
慌てて飛び退いて、耳を押さえながら振り返る。

「み、御崎くんっ」

「その顔、可愛いね」

御崎くんはサラサラの髪を風になびかせて、爽やかに微笑んだ。

―――真帆、可愛いぃ

豊先輩に言われた言葉とその時の状況を思い出して、体が一気に熱くなる。

なんで思い出しちゃうの!?

御崎くんは一瞬きょとんとしてから、ぷっと小さく吹き出して口元を隠した。

「すっげぇ真っ赤」

言われて、更に熱くなってしまった。
何を思い出してしまったかなんて御崎くんにはもちろんバレてないはずなんだけれど、言い当てられた気がしてかなり恥ずかしい。
出来ることなら、消えてなくなりたい。
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