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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
「そんなことより、何?どうしたの?」

痛いくらいに熱くなっている頬を手のひらで冷やしながら尋ねると御崎くんは、あぁ…と小さく呟いた。

「さっきの講義、ノートのコピーもらえないかな。途中で寝ちゃってさ」

「さっき…って、フランス語?いいよ」

「ありがと、助かる」

御崎くんはほっとしたように微笑んだ。その笑顔が、なんとなくだけど充輝先輩に似ていて、ぼっと火がついたみたいに再び頬が熱くなる。

な、なんで?

別に、似てただけで充輝先輩じゃないし。っていうか、充輝先輩だとしてもなんでっ!?

「どーしたの?大丈夫?」

御崎くんが顔を覗き込んできた。高志先輩がそうするみたいに。

…って、だから、なんで高志先輩が出てくるの!?
今、関係ないしっ!
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