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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
ルーズリーフをファイルから取り出して御崎くんに手渡すと、御崎くんは受け取ったそれをじっと見つめて何度も頷いた。
「真帆ちゃんって真面目だね」
「えっ、そう?なんで?」
何か書いてたっけ。
不思議に思ってルーズリーフを覗き込むけれど、真面目って言われるようなことは何も書いていない。……と、思う。
「ほら、これ。雑談までメモってる」
御崎くんが指差したのは、隅っこに書いていた『シフォン→薄い絹織物 フランス語はぼろきれ、雑巾』の文字だった。
講義が始まってすぐに先生が話していて、“絹”と“ぼろきれ”なんて正反対の言葉なのに面白いな…って、そう思って書き留めておいたのだ。真面目とか、そんなのではないと思う。
けれど、御崎くんは真面目だって言って譲らない。
「なんか不本意だ」
そう呟くと、何故かプッと吹き出された。
「真帆ちゃんって真面目だね」
「えっ、そう?なんで?」
何か書いてたっけ。
不思議に思ってルーズリーフを覗き込むけれど、真面目って言われるようなことは何も書いていない。……と、思う。
「ほら、これ。雑談までメモってる」
御崎くんが指差したのは、隅っこに書いていた『シフォン→薄い絹織物 フランス語はぼろきれ、雑巾』の文字だった。
講義が始まってすぐに先生が話していて、“絹”と“ぼろきれ”なんて正反対の言葉なのに面白いな…って、そう思って書き留めておいたのだ。真面目とか、そんなのではないと思う。
けれど、御崎くんは真面目だって言って譲らない。
「なんか不本意だ」
そう呟くと、何故かプッと吹き出された。