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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
肩にかけていたカバンがずり落ちて、体も少しずつ下がっていく。
足の指先が床を掠めると、それを拒むように大きな手が足の間に入り込んできて、ぐいっと私の体を持ち上げた。

……っっ!!

走り抜ける痛みと快感に堪えながら、この状況をなんとか切り抜けようとした。けれど、執拗に追いかけてくる舌が、理性まで絡めとろうとする。


キスが緩むたびに、待って…と口を動かした。

甘ったるい溜め息しか出てこないけれど。……そのたびに高志先輩が低く太い唸り声を上げて、キスがさらに荒々しくなるけれど。


「真帆ちゃん?」

ドアの向こうで御崎くんの声がする。

ドキリとして高志先輩を押し離そうした瞬間、先輩は抱きしめる腕に力をこめて、足の間に入っている指を小刻みに揺らし始めた。
乱暴な動きに、指の届いていないところが熱く痛くなっていく。

「あれ…?」

ドアの前まで近づいてきた御崎くんに、高志先輩はキスをしたまま口角をあげた。
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