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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
気がついたら、長机にもたれる高志先輩の膝の上に納まって、先輩の首に腕を絡めていた。
高志先輩は私の腰やお尻を包み込むように支えて、自分の膝から落ちてしまわないように守ってくれている。
割れ目の中で行われた行為は中途半端に終わってしまい、もどかしい疼きだけが残っていた。

御崎くんやそのお友達の声は、もう聞こえない。
諦めて次の講義へ行ってしまったのかも。

嵐みたいなキスも止んでいた。けれど、唇や頬、鼻の頭、額、耳にまでちゅっと啄ばんきて解放してくれそうにない。鎖骨の窪みを舐められた時は、その場所にちくりと痛みが走った。

「…んっ」

くすぐったくて肩を竦めると、高志先輩は嬉しそうに微笑んで、吸血鬼みたいに首筋にしゃぶりついてきた。
耳の下あたりから、ちゅうちゅうと吸いついている音がする。時々、ざらざらとしたもので大きく舐められて、また吸われた。


高志先輩のことは好きだけれど、恋人とかじゃない。
なのに、拒めない。

いろいろ間違ってるのに。

逃げなくちゃ。

そう思っているのに、動けない。
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