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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
いつもの高志先輩ならこういう時、頭のてっぺんに優しくキスをくれる。大丈夫だよって囁いて落ちつかせるように、慈しむように、とても大切なものに触れるように……

愛されているって自覚したのは三日前だけれど、それよりもずっと前から高志先輩がそうやってキスしてくれるたびに心が満たされていた。

……ううん、高志先輩だけじゃない。
先輩たちのキスは優しくて、いつも私を幸せな気持ちにさせてくれる。


けれど、いっぱいいっぱいの私は、そのキスがないことに気づいていなかった。

執拗に攻めてくる指に翻弄されて、艶めかしく蠢くシャツに視覚を犯され、ここが学校でいつ誰が入ってくるか分からない不安に苛まれ、漠然とした心許なさに怯えて必死になって高志先輩にしがみつく。
なんで怖いのか、考える余裕なんてなかった。

「こういうの、ホントはあいつとしたい?……もう、した?」
「ひゃ…ぁんう……っ」

苦しげに唸る高志先輩に割れ目の中の突起を摘ままれて、堪らず声をあげていた。
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